印度の古話
幸田露伴
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)いづれの邦《くに》にも
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)桃太郎|猿蟹合戦《さるかにかっせん》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)阿利※[#「咤−宀」、第3水準1−14−85]《ありた》
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いづれの邦《くに》にも古話《むかしばなし》といふものありて、なかなかに近き頃《ころ》の小説家などの作り設くとも及びがたきおもしろみあるものなり。されど小国民を読むほどの少年諸子には、桃太郎|猿蟹合戦《さるかにかっせん》の類《たぐい》も珍らしからざるべく、また『韓非子《かんぴし》』『荘子《そうじ》』などに出《い》でたるも珍らしからざるべければ、日本支那のは姑《しばら》く措《さしお》きて印度の古話を蒐《あつ》め綴《つづ》り、前《さき》に宝の蔵《くら》と名づけて学齢館の需《もと》めに応じ出版せしめしに、おもひのほかに面白しとて少年諸子の、なほその他《ほか》にも話ありや、あらば聞かせよといひ越
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