》を向《む》くべからず。取《と》つて以《もつ》て乳媼《うば》をして妹妃《まいひ》に見《み》せしむ。妃《ひ》、嬌嫉《けうしつ》火《ひ》の如《ごと》く、罵《のゝし》つて云《いは》く、えゝ最《も》うどうしようねと、病《やまひ》癒《い》えたりと云《い》ふ。敢《あへ》て説《せつ》あることなし、吾《われ》聞《き》くのみ。
[#地から5字上げ]明治四十年二月



底本:「鏡花全集 巻二十七」岩波書店
   1942(昭和17)年10月20日第1刷発行
   1988(昭和63)年11月2日第3刷発行
※題名の下にあった年代の注を、最後に移しました。
入力:門田裕志
校正:土屋隆
2007年4月9日作成
青空文庫作成ファイル:
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