、裁判長は検事代理の請求は是《ぜ》なりとして、渠に死刑を宣告せり。
一生他人たるまじと契りたる村越欣弥は、ついに幽明を隔てて、永《なが》く恩人と相見るべからざるを憂いて、宣告の夕べ寓居《ぐうきょ》の二階に自殺してけり。
[#地付き](明治二十七年十一月一日―三十日「読売新聞」)
底本:「高野聖」角川文庫、角川書店
1971(昭和46)年4月20日改版初版発行
1999(平成11)年2月10日改版40版発行
初出:「読売新聞」
1894(明治27)年11月1日〜30日
入力:真先芳秋
校正:鈴木厚司
1999年10月23日公開
2005年12月24日修正
青空文庫作成ファイル:
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