《み》えるのは眼《め》だトまたふるえ[#「え」に「ママ」の注記]た。
ふるえ[#「え」に「ママ」の注記]ながら、そつと、大事《だいじ》に、内証《ないしやう》で、手首《てくび》をすくめて、自分《じぶん》の身躰《からだ》を見《み》やうと思《おも》つて、左右《さいう》へ袖《そで》をひらいた時《とき》もう思《おも》はずキヤツと叫《さけ》んだ。だつて私《わたし》が鳥《とり》のやうに見《み》えたんですもの。何《ど》んなに恐《こは》かつたらう。
此時《このとき》背後《うしろ》から母様《おつかさん》がしつかり抱《だ》いて下《くだ》さらなかつたら、私《わたし》何《ど》うしたんだか知《し》れません。其《それ》はおそくなつたから見《み》に来《き》て下《くだ》すつたんで泣《な》くことさへ出来《でき》なかつたのが、
「母様《おつかさん》!」といつて離《はな》れまいと思《おも》つて、しつかり、しつかり、しつかり襟《えり》ん処《とこ》へかぢりついて仰向《あふむ》いてお顔《かほ》を見《み》た時《とき》、フツト気《き》が着《つ》いた。
何《ど》うもさうらしい、翼《はね》の生《は》へたうつくしい人《ひと》は何《ど》うも母
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