マ」の注記]あつた、それでもない。皆《みんな》違《ちが》つとる。翼《はね》の生《は》へたうつくしい姉《ねえ》さんは居《ゐ》ないのッて、一所《いつしよ》に立《た》つた人《ひと》をつかまへちやあ、聞《き》いたけれど、笑《わら》ふものやら、嘲《あざ》けるものやら、聞《き》かないふりをするものやら、つまらないとけなすものやら、馬鹿《ばか》だといふものやら、番小屋《ばんごや》の媽々《かゝ》に似《に》て此奴《こいつ》も何《ど》うかして居《ゐ》らあ、といふものやら、皆《みんな》獣《けだもの》だ。
(翼《はね》の生《は》へたうつくしい姉《ねえ》さんは居《ゐ》ないの)ツて聞《き》いた時《とき》、莞爾《につこり》笑《わら》つて両方《りやうはう》から左右《さいう》の手《て》でおうやうに私《わたし》の天窓《あたま》を撫《な》でゝ行《い》つた、それは一様《いちやう》に緋羅紗《ひらしや》のづぼんを穿《は》いた二人《ふたり》の騎兵《きへい》で――聞《き》いた時《とき》――莞爾《につこり》笑《わら》つて、両方《りやうほう》から左右《さいう》の手《て》で、おうやうに私《わたし》の天窓《あたま》をなでゝ、そして手《て》を
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