鞭《むち》打ちながら踏み留《とゞ》まつた。もう一度書き直さう。いや、書き直さなければならないと思った。そして、その刹那《せつな》から可成《かな》りな心身の疲れにも拘《かゝは》らず、こまかく推敲《すゐかう》しつつ全部を書き直し、更にそれを三度書き直して、最後の筆《ふで》を置いたのが忘れもしない十月十七日の夜の十二時近くなのであつた。
底本:「過ぎゆく日」寶文館
1926(大正15)年7月20日発行
※底本では、作品名の下に「 ――一四・八・一九――」とあります。
※底本は総ルビでしたが、「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、振り仮名の一部を省きました。
入力:小林 徹
校正:林 幸雄
2002年5月7日作成
青空文庫作成ファイル:
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