に向かわせた。始めはキリストの教えを通ってついには親鸞《しんらん》の門にはいった。最後にどこまで進んでいたかはわからないが、ただ彼の短い生涯《しょうがい》が決してそれほど短いものでなかったという事だけは言えるように思う。
[#地から3字上げ](大正十一年五月、明星)



底本:「寺田寅彦随筆集 第二巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店
   1947(昭和22)年9月10日第1刷発行
   1964(昭和39)年1月16日第22刷改版発行
   1997(平成9)年5月6日第70刷発行
入力:(株)モモ
校正:かとうかおり
2003年6月25日作成
青空文庫作成ファイル:
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