二人で飲みはじめると止らず、かんじんのインターヴィユはそっちのけで、到頭泥酔してしまい、今日は二日酔で休んでいたのである。土門がいないので、編輯長は自然次長と社会部長の両人に当り散らすより外に仕方がなかった。それでなくとも編輯長は土門を叱りたくはなかった。叱っても張りあいのない男だというより、やはり子飼の記者でありながら結局部長にしてやれなかった土門を叱りつけるのは、いわば情に於てしのびなかったのだ。それに、こんな大きな問題は、やはり責任を次長や部長に転嫁して置く方が適わしいのではないか。両人とも良い迷惑だった。ことに編輯長のとぼけた大阪弁も、「新聞記者をやめなはれ」というような言葉になると、冗談にいわれたのであったが、意外な効果を発揮した。彼等は土門の来るのを手ぐすね引いて待っていた。土門は良いとき休んだものである。
編輯長は一通り怒りを通過させてしまうと、善後策を思案した。営業部からの抗議があってみれば、とにかく「オリンピア」のためにその記事をのせる必要がある。といって今からでは手遅れだ。結局、他の新聞と全然変った扱い方をするのだ。どの新聞でも、「オリンピア」に於ける彼女をインタ
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