]で一等をとるぐらいの元気があんネやさかい、明日《あした》から学校をひけて来たら、日の丸湯の下足番しなはれ。わいが日の丸湯の大将によう頼んどいて来たったさかい」
びっくりするような、きびしいいいつけで、聴きつけた〆団治が、
「他あやん、お前なんちゅうむごたらしいこと言うネや。眼に入れても痛いことないいうこの子を……お前、気でも狂たんとちがうか。何もこの子に下足番ささんでも、食べて行けるやろ」
と、言うと、他吉は、
「お前は黙っとりイ。お前は寄席で喋ってたらええのや。一文の金にもならんことを、そうぺらぺら喋んな、だいたいお前は昔からわいの言うこというたら、いちいち逆らうけど、ほんまに難儀な男やぜ。えらい奴の隣りに住んでしもたもんや」
と、言った。さすがに〆団治はむっとして、
「そら、こっちの言うこっちゃ、わいも永年お前の隣りに住んでるけど、お前がこんな訳のわからん男とは知らなんだ。ああ、黙ってたるとも。お前らのまえでこれから物言うかい、お前のまえで屁もこけへんぞ」
と、出て行ったが、すぐ戻って来ると、
「――他あやん、まあ考えてみイ。この子まだ十やぜ。こんな歳でお前、下足番が出来
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