というのが自分の主義です。されば信ずるものは何かといえば、「眼鏡《めがね》は眼鏡、茶碗は茶碗」とこの一言で充分でしょう。以上が私の宗教観です。此処《ここ》に一首あります。
[#ここから3字下げ]
我が心遊ぶはいづこカイラーサ
山また山の奥にありけり
[#ここで字下げ終わり]
カイラーサというのは、印度《インド》神話にある空想の楽園です。
[#地から1字上げ](大正六年十一月『趣味之友』第二十三号)
底本:「梵雲庵雑話」岩波文庫、岩波書店
1999(平成11)年8月18日第1刷発行
入力:小林繁雄
校正:門田裕志
2003年2月9日作成
青空文庫作成ファイル:
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