いれば可《い》いじゃア御座《ござ》いませんか。」
「不愉快です。殊に今度貴女に会った場合、猶不快です。」
 翌朝|早《はやく》大友は大東館を立った。大友ばかりでなく神崎や朝田も一緒である。見送り人の中にはお正も春子さんもいた。



底本:潮文庫/小田切進・編『日本の短編小説[明治・大正]』
   1973(昭和48)年5月20日初版
   1988(昭和63)年11月30日9刷
初出:『中央公論』明治四十年一月
入力・校正:鈴木厚司
1999年5月16日公開
1999年8月21日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです
前へ 終わり
全3ページ中3ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
国木田 独歩 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング