湯ヶ原ゆき
国木田独歩
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)定《さだ》めし
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)三十|近《ぢか》く
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「月+叟」、第4水準2−85−45]《や》せた
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)先《ま》づ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
一
定《さだ》めし今《いま》時分《じぶん》は閑散《ひま》だらうと、其《その》閑散《ひま》を狙《ねら》つて來《き》て見《み》ると案外《あんぐわい》さうでもなかつた。殊《こと》に自分《じぶん》の投宿《とうしゆく》した中西屋《なかにしや》といふは部室數《へやかず》も三十|近《ぢか》くあつて湯《ゆ》ヶ|原《はら》温泉《をんせん》では第《だい》一といはれて居《ゐ》ながら而《しか》も空室《あきま》はイクラもない程《ほど》の繁盛《はんじやう》であつた。少《すこ》し當《あて》は違《ちが
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