大師の入唐
桑原隲蔵

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)素張《すつぱ》拔かれたり

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)遣唐大使藤原|葛野《かどの》麻呂

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#二の字点、1−2−22]

 [#…]:返り点
 (例)今既入[#二]於秋節[#一]、

 [#(…)]:訓点送り仮名
 (例)星[#(ヲイタダキテ)]發星宿、

〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)ワークワーク(〔Wa^kwa^k〕)
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
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     (一)緒言

 毎年この六月に、弘法大師降誕會が主催となり、東西の碩學を聘して講演會を開き、大師の遺風餘徳を偲ぶといふことは、極めて結構な企と思ふ。古人を尚友すと申して、過去の偉人を修養の手本とするのは、非常に效驗が多い。現存の人々にも立派な方
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