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とある。
また『隔簾花影』の第三十八囘に、南宋の岳飛が揚州を囘復して、かねて金軍の手先となつて支那人を虐待した、所謂漢奸の重なる者を捕へて處分した時の光景を描いて、
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那時《ソノトキ》百姓。上千上萬《セントナクマントナク》。……走致[#二]揚州府前。市心裏[#一]。那裏等[#二]得開刀[#一]。早被[#二]百姓|們《ドモ》上來[#一]。※[#「にんべん+爾」、第3水準1−14−45]一刀。我一刀。零分碎※[#「咼+りっとう」、177−10]去吃了。只|落《ノコス》[#二]得|一個孤椿《ヒトツノポウ》[#一]。※[#「糸+邦」、177−11]《シバラレテ》在[#二]市心[#一]。開[#二]了※[#「月+堂」、177−11][#一]取[#二]心肝五臟[#一]。纔割[#二]下頭[#一]來。
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とある。『水滸傳』には隨所に食人肉の記事が見えて、一々開列するに堪へぬ。その第十囘に、朱貴が梁山泊畔に酒店を開き、往來の富商を劫略することを記して、
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輕則|蒙汗藥《シビレクスリニテ》麻翻。重則|登時結果《スグサマコロシ》。將[#
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