の字点、1−2−22]ここに紹介する必要がない。この物語は今日まで尠くとも左の如く三度歐洲語に譯出された。
(一)[#「(一)」は縦中横] 西暦一七一八年に、フランスの Renaudot が初めて之を佛語に飜譯した。その表題を 〔Anciennes Relations de l'Inde et de la Chine de deux Voyageurs Mahometans qui y alle`rent dans le IXie`me[#「ie`me」は上付き小文字] sie'cle〕 といふ。彼は同時にその本文に對して若干の註解を加へた。Renaudot の佛譯は間もなく一七三三年に英譯せられ、その英譯は更に明治四十三年(西暦一九一〇)に我が東京で飜刻された。東京版の英譯は間々誤植がある。吾が輩は Renaudot 佛譯を有せぬ。また一七三三年版の英譯も左右に備付けてない。故に已むをえず東京版の英譯を使用して居る。
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その後本論文のほぼ脱稿する頃に、岩崎家の東洋文庫の好意により Renaudot の佛譯及びその一七三三年版の英譯を借覽することが出來た。併し東京
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