に独創的な人間だとさえ考えるようになった。この下男に、自分と話をするように仕向けたのは彼自身であったが、いつも相手の考えの妙に不条理なというよりは、妙に不安定な点に一驚を喫するのであった。そして何が、いったい『瞑想者《めいそうしゃ》』の心を、こんなに絶え間なくしつこく騒がせているのか、さっぱり合点がいかなかった。彼らは哲学的な問題も語り合ったし、また例の、太陽や月や星は、やっと四日目にしか創られなかったのに、どうして最初の日に光がさしていたのだろうか、この事実をどう解釈すべきだろうか、などという問題についても話し合ったものである。しかしイワン・フョードロヴィッチは間もなく、問題はけっして太陽や、月や、星でないことを悟った。なるほど、太陽や、月や、星は興味ある問題ではあるけれど、スメルジャコフにとっては全く第三義的のもので、彼は全然別なものを要求しているらしかった。そして、あれやこれやと、その時々によって同じ調子ではないけれど、とにかく、どんな場合でも底の知れぬ自尊心、それもはずかしめられたる自尊心が、まざまざと顔をのぞけ始めるのであった。イワン・フョードロヴィッチはそれがひどく気に食
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