ヨ飛んでみよ。なぜなら、下へ落ちて身を粉砕しないように、中途で天使に受け止めてもらう人の話が本にも書いてあるから、その時おまえは自分が神の子かどうかを知ることができるし、天なる父に対するおまえの信仰のほども知れるわけだ※[#終わり二重括弧、1−2−55]しかし、おまえはそれを聞くと、そのすすめをしりぞけ、かかる術策に引っかかって下へ身を投げるようなことをしなかった。それはもちろん、おまえは神としての誇りを保って立派にふるまったに違いない。しかし人間は――あのいくじのない反逆者の種族はけっして神ではないからな。おお、もちろんあの時、おまえがたった一足でも前へ進み出て、下へ身を投ずる構えだけでもしたのなら、神を試みたことになって、たちまちすべての信仰を失い、おまえが救うためにやって来た土に当たって粉砕し、おまえを誘惑したさかしい精霊を喜ばしたに違いない、わしはそれを知っていたのだ。が、くり返して言うが、いったいおまえのような人間がたくさんにいるだろうか? このような誘惑を持ち耐える力がほかの人間にもあるなどと、おまえは本当にただの一分間でも考えることができたか? 人間の本性というものは、奇
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