スのだ。しかし、信仰に残った人々は、さらに熱烈に信じ続けて行った。人類の涙が天国のキリストのもとまで昇って行って、依然として彼を待ち彼を愛《いつく》しみ、相も変わらず彼に望みをつないで、神のためには苦しみかつ死ぬべくあこがれていたのだ、……こうして幾世紀も、幾世紀も人類が信仰と熱情をもって、『おお、主なる神よ、とくわれらに現われたまえ』と祈念したため、広大無辺の慈悲をもたれたキリストは、ついに祈れる人々のところへ天降《あまくだ》ってやろう、という御心になったのだ。その前にも彼は天国を降《くだ》って、まだこの地上に生きている義人や、殉教者や、気高い隠者たちを訪れたということは、それらの人たちの伝記にも見えている。わが国でも、自分の言いぐさの真実を深く信じきっていたチュッチェフがこんな風に歌っている。
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十字架の重荷に悩まされ、
奴隷《しもべ》のすがたに身をやつし、ああ、生みの地よ、
主キリストは、汝が土のいやはてまでも、
祝福《みめぐみ》をたれたまいつつ、ゆかせたまいぬ
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それは実際そのとおりだったに違いない、全くだ。そこで、キリストは
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