サの日と時を知らず、神の子みずからも知らざるなり、ただ天にましますその父のみ知りたもう』と予言者もしるし、キリスト自身もまだ地上に生きているころこう言った時からだ。だが、しかし、人類は以前と同じ不変の信仰と不変の感激をもって彼の出現を待っている。おお、さらに大きな信仰をもって待っているのだ。なにしろ人間が天国からの証《あか》しを見なくなってから、もう十五世紀もたっているんだよ。

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信ぜよ胸のささやきを
天よりの証《あか》し今はなければ、
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 胸のささやきを信ずるよりほかないわけだよ! もっともその当時にも、多くの奇跡があったのは事実だ。奇跡的な治療を行なった聖者もあったし、その伝記によれば、聖母の訪れを受けたような人々もあった。しかし、悪魔も居眠りをしてはいなかったから、これらの奇跡の真実さを疑う者が、人類の中に現われだしたのだ。ちょうどそのころ、北方ゲルマニヤに恐ろしい邪教が現われた。『燃火《ともしび》のごとき』(つまり教会のごときだ)大いなる星が『水の源泉《みなもと》に落ちて水は苦くなりぬ』だ。これらの邪気が不敵にも奇跡を否定し始め
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