Bユウクリッドの法則によると、この地上ではけっして一致することのない二条の平行線も、ことによったら、どこか無限のうちでは一致するかもしれないなどと大胆な空想をたくましゅうする者さえもあるんだよ。そこで僕はもうあきらめたんだ。これくらいのことさえ理解できないのに、僕に神のことなんかが理解できてたまるものかとね。僕はおとなしく白状するが、僕にはこんな問題を解釈する能力がひとつもない、僕の知恵はユウクリッド式の、地上的のものなんだ。それなのに現世以外の事物を解釈するなんてことが、どうしてわれわれにできるものか。アリョーシャ、おまえに忠告するが、こんなことはけっして考えないことだよ。何よりいけないのは神のことだ――神はありや、無しや? なんてことなのさ。そんなことは三次元の観念しか持っていない人間には、どうしても歯の立たない問題なんだ。それで僕は、神は承認する。進んで承認するばかりではなく、おまけに神の英知をも目的をも承認する――われわれには少しもわからないけれどね。それから人生の秩序も意義も信じ、われわれがやがては融和するとかいう永久の調和をも信ずる。また宇宙がそれに向かって進んでおり、それ
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