けれど、しかし、やっと僕は何か兄さんのあるものをつかんだような気がするんです。それも、つい今朝からのことですよ」
「いったい、それはなんだい?」とイワンが笑った。
「怒ったりなんかしないでしょうね?」とアリョーシャも笑いだした。
「で?」
「つまり、兄さんだっても、やはりほかの二十四くらいの青年と同じような青年だということです。つまり、同じように若々しくて、元気のいい、可愛い坊ちゃんです。いわば、まだ嘴《くちばし》の黄色い青二才かもしれませんよ! どうです、たいして気にさわりもしないでしょう?」
「どうしてどうして、それどころかかえって暗合に驚かされるよ!」イワンは愉快そうに熱中した調子で叫んだ、「おまえは本当にしないだろうが、さっきあの女《ひと》のところで会ったあとで、僕はそのことばかり心の中で考えてたんだ。つまり、僕が二十四歳の嘴の黄色い青二才だってことをさ。ところが、おまえは僕の腹の中を見抜いたように、いきなりそのことから話しだすじゃないか。ここに僕は坐ってるあいだ、どんなことを考えてたか、おまえにわかるかえ?――たとい僕が人生に信念を失い、愛する女に失望し、物の秩序というものを
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