ョーシャの手を取って、あわてて、三たび接吻した。
「ああ、リーズさん、よくしてくれましたね」と彼は嬉しそうに叫んだ、「僕だってあの御手紙がまじめだってことはよく知っていたのですよ」
「御承知だったのですって、まあ本当に!」と彼女は自分の口から男の手を離しはしたが、やっぱり放してしまおうとはしないで、ひどく赤い顔をしながら、楽しげなかすかな笑い声を立てるのであった。「わたしが手を接吻してあげれば、『よくした』なんて」
 けれど、彼女のとがめだては不公平であった。なぜといって、アリョーシャもやはり、非常に心を取り乱していたからである。
「僕はいつだって、あなたのお気に入りたいと思ってるんですよ、だが、どんなにしていいかわからないもんだから」彼もまた顔を赤らめながら、あわててつぶやいた。
「アリョーシャ、あなたみたいな冷淡な、ひどいかたはありませんわ。そうじゃなくって! 勝手にわたしを自分のお嫁さんに決めて、安心してるんですもの! あなたは、わたしがあの手紙をまじめに書いたものと、信じきってらっしゃるんでしょう。どうしたということでしょうね! だってあんまり勝手じゃなくて、――ええ、そうよ!
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