るに違いない。そうして泣いたあげくのはて、あくる日の明けがたごろには、さっそく僕のところへやって来て、――さっきと同じようにあの紙幣《さつ》を投げつけて、踏みにじったかもしれません。でもあの人は今、『自分を殺した』という気持でいながら、とにかく非常に勝ち誇った気持で、意気揚々と引き上げて行ったのです。ですから明日、この二百ルーブルを持って行って、無理に受け取らせることくらい楽なことはありませんよ。だって、もうあの人は金を投げつけて、踏みにじって、立派に自分の潔白を証明したんですし、……それに金を踏みにじるとき、まさか僕が明日もう一度持って行くなどとは、夢にも考えなかったことでしょうからね。ところが、あの人にしてみればこの金はたいへん必要な金なんです。よしまた、今非常な誇りを感じているとしても、一面自分がどれだけの助力を失ったかということもまた、今考えずにはおられますまい。夜などはますます強くそのことを考えて、夢にまで見るに相違ありません。そして明日の朝になったら、さっそく僕のところへやって来て、わび言でもしたい気持になるでしょう。ちょうどそこへ僕がはいって行くのです。そして『あなたは誇
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