ださいよ。僕たちはいつまでも親友でいようじゃありませんか、……いいえ、これはけっして空想じゃありません!」
アリョーシャは相手を抱きしめようとしていた。それほどに彼は喜んでいたのである。しかし、相手の様子を一目見るなり、急に彼はそのまま立ちすくんだ。二等大尉は首をのばして唇を突き出しながら、興奮した青い顔をして立っていたのである。そして、何やら言いだしそうに、唇をもぐもぐさせるのであった。声は少しも出なかったが、絶えず唇を動かしている様は、なんとなく不思議であった。
「あなた、どうなすったんです!」アリョーシャはなぜかしら、不意にぎくりとした。
「アレクセイ様、……わたくしは……あなた」二等大尉は、山から身投げしようと決心した人のような風をして、じっと、穴の明くほど、狂気じみた眼で相手を見つめながら、それと同時に、唇にはほほえみを浮かべているらしく、切れ切れに、つぶやいた。「わたくしは……あなた……ねえ、いかがでございましょう、今すぐちょっと、わたくしは手品をお目にかけようと思いますが!」いきなり早口に、しっかりした声でささやいた。話はもう、少しも途切れなかった。
「どんな手品です?
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