り明るい色をした格子縞《こうしじま》で、きわめて薄っぺらな地であった。下の方がすっかり皺くちゃになっているので、裾がつり上がって、まるで子供のように足がつき出ていた。
「僕は……アレクセイ・カラマゾフです……」とアリョーシャは答えた。
「それはよく承知しておりまする」そんなことを聞かなくとも、客の何ものかはよく知っていたと悟らせるかのように、男はすぐにさえぎった、「ところで、私はスネギーレフ二等大尉でございますが、それにしても、どういう子細があってお越しになったかお伺いいたしたいものです……」
「なあに、僕はちょっとお寄りしてみただけなんです、実のところ、たったひとことあなたに申し上げたいことがあるんですが……。おさしつかえございませんでしたら……」
「そういうわけなら、ここに椅子がございますから、さあ、どうぞ、その場に。これは昔の喜劇の中でよくいうやつでございますよ、『どうぞその場に』なんかと……」言いながら、二等大尉はすばやく空の椅子をつかんで(それは全く木ばかりで造った、よくよく不細工な椅子で、何も張ってなかった)、それをほとんど部屋のまん中の辺に据えて、やがて、自分がかけるため
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