めったに経験したこともないような、なみなみならぬ悲しみがあった。彼は出しゃばって、『愚かなことをしでかした』のだ、――しかも、どんな世話を焼いたのか? 愛に関したことではないのか? 『いったいあんなことについて、自分に何かわかるのか、この事件について、何が僕に解釈がつくのか?』彼は顔を赤らめながら、心の中で百度もくり返すのであった、『ああ、恥ずかしいくらいはなんでもないんだ、それは僕にとって当然の罰だ。――やっかいなのは、僕が必ず新しい不幸を生む元になるということだ、――長老様が僕をお寄こしなすったのは、みんなを仲なおりさせていっしょにするためだった。ところで、ところで、こんな一致のしかたでいいものか?』ここで、彼は急にまた『二人の手を結び合わす』と言ったことを思い出して、またもや恥ずかしくなってきた。『僕は全く誠意をもってしたんだけれど、これから先はもっと利口になることだ』と彼は不意に決心したが、その決心に対しては微笑だもしなかった。
カテリーナの頼みは湖水通りとのことであったが、ちょうど兄のドミトリイはその道筋の、湖水通りから遠くない横丁に暮らしていた。アリョーシャはとにもかくに
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