ずかしめられた哀れな少女が、急にすっかり落ち着き払って、何か急に嬉しいことでも起こったかのように、ひどく満足そうな様子までしている女に変わったのである。
「おお、けっしてあなたを失うのが仕合わせなのではありません。むろんそんなことはありませんわ」急に愛想のいい世慣れたほほえみを浮かべながら、彼女は言いなおした、「あなたのような親しいお友だちが、そんなことをお考えになるわけはありませんわ。それどころか、わたしには、あなたを失うのは、何よりの不幸なのですの(彼女はいきなりイワンに飛びかかって、両手を取るやいなや、熱情をこめて握りしめた)。わたしが仕合わせだと申しましたのはね、こういうわけなんですの。あなたがモスクワへいらっしゃいましたら、今のわたしの境遇を、今の恐ろしい身の上を、あなたの口から伯母さんやアガーシャ(メガフィヤ)に、すっかり伝えていただけるからですの。どうか、アガーシャにはすっかり打ち明けてありのままを話してくださいまし。伯母のほうはほどよくして。もっとも、こんなことはあなたのお胸にあることでございますわね。昨日も今朝も、この恐ろしい手紙をどんな風に書いたらいいかわからないで
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