たくをしているイワンに向かって、早口に嬉しそうに話しかけた。
「ちょっと! ちょっと待ってください? わたしは自分が心から信用しているこのおかたの御意見が聞きたいのです。奥さん、あなたも行かないでいてください」と彼女はホフラーコワ夫人に向かって、言うのであった。彼女はアリョーシャを自分のそばへ坐らせた。夫人はその向かい側のイワンと並んで腰をおろした。
「ここにいらっしゃる皆さんは、世界じゅうにまたとないわたしの親しいお友だちばかりですわ、わたしの大切なお友だちばかりです」彼女は熱しながら、こう言った。が、その声はいいしれぬ苦しみの涙に震えていた。アリョーシャの心は、またもや彼女のほうへ引き寄せられた。「アレクセイさん、あなたは昨日のあの……恐ろしい出来事を御自分で御覧になりましたわね。わたしがどんな様子であったかということも、よく御存じでいらっしゃいますわね。イワンさん、あなたは御覧になりませんでしたけれど、あのかたは御覧になったのですよ。昨日このおかたがわたしのことを、なんとお思いになったか存じませんけれど、たった一つよくわかっていることがございますの、それはね、もしも今日、いますぐ
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