スり、なおはなはだしきは貪欲《どんよく》の果てに居眠りでもしていたら、四方八方から、あさましいやつどもがやって来て、羊の群れを奪って行くのですからの。どうか人民どもに、たゆむことなく福音を説いてやってください……。彼らから高利をむさぼるようなことがあってはなりません……。金銀を愛して、これをたくわえたりしてはなりません……。神を信じて、信仰の旗をしっかと握っていてください。高くこれを振りかざすように……」
 それにしても、長老のことばは、ここに記したよりも、すなわち、アリョーシャが後に書きとどめたよりも、ずっと切れ切れなものであった。どうかすると、彼は力を集中するかのように、すっかりことばをとぎらせて、喘《あえ》いだりしていたが、しかもなお、法悦に浸っているかのようであった。人々は感激しながら耳を傾けていた。もっとも、多くの者は、彼のことばに驚いて、そこに暗澹《あんたん》たるものを認めていた……。アリョーシャはたまたま、庵室をほんのちょっとのあいだ離れたとき、庵室の中と、庵室のあたりに集まっていた僧侶たちが一様に興奮して、近づきつつあるものを待ち受けている様《さま》にいまさらながら驚い
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