チとも、私の気持をおわかりになってくださらないんですもの!」
「でも、あなただって、やっぱりあたしの気持が、本当にはおわかりになっていないらしゅうございますわ、お嬢様、あたしは、あなたの眸《ひとみ》に映ってるよりか、ずっと悪い女かもしれませんものね、あたしは肚《はら》の悪いわがままな女ですからね、あの可哀《かわい》そうなドミトリイ・フョードロヴィッチだって、ただからかい半分にちょっとあの時、迷わしてみただけなのよ」
「でも、そのあなたが今では、あの人を救おうとしてらっしゃるんじゃありませんか、あなたはそうお約束なすったでしょう――あなたがもうずっと前から、他の人を愛していらして、その人が現にあなたと結婚することになってるってことを、あの人に打ち明けて、眼をさましておあげになるって……」
「まあ、違いますってば。あたし、そんなお約束なんかした覚えはありませんわ、それはあなたがご自分で勝手にお話しになっただけなんで、あたしお約束なんかしませんでしたわ」
「それじゃ、わたし、勘違いをしていたんですわね」と、カテリーナ・イワーノヴナはちょっと顔色を変えて、声低くこう言った、「でも、あなたはお約
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