ュ値打ちなんかない女かもしれませんわ」
「値打ちがないですって? このかたにそれだけの値打ちがないですってさ!」とカテリーナ・イワーノヴナはまたしても、同じように熱した声で叫んだ、「ねえ、アレクセイ・フョードロヴィッチ、このかたはずいぶん気まぐれで、わがままですけれど、その代わり、とてもプライドの高い御気性よ! この人は高尚で、寛大なかたですのよ、アレクセイ・フョードロヴィッチさん。ただね、不仕合わせだっただけなの、このかたはつまらない、ほんとに軽薄な男のために、何もかも犠牲にしてしまおうってつもりに、あんまり早くなりすぎたのです。一人の男のかたがありましたの、やっぱり士官でしたけど、このかたはその人を愛して、いっさいのものをそれはもう、ずっと前、五年ばかりも前のことですのよ、ところが、その男《ひと》はすっかりこのかたのことを忘れて、結婚してしまいましたの、今では鰥《やもめ》になって、今度、こちらへ来るという手紙をよこしたのですって、――ところがね、どうでしょう、このかたは今でもその男《ひと》を、ただその男《ひと》ひとりを愛しているのです。これまで、ずっと愛し通して来たんですのよ、そし
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