ヴロヴィッチがどなった。
「この煮出汁《だし》とり野郎め!」とグリゴリイが吐き出すようにぼやいた。
「煮出汁とり野郎だなんて、それもやはり少々お待ちください、そんなきたない口をきかないで、よく考えて御覧なさいグリゴリイ・ワシーリエヴィッチ、だってわたしが敵のやつらに向かって『そうです、もうわたしはキリスト教徒じゃありません、わたしは自分の神様をのろいます』と言うが早いか、すぐさまわたしは、最高の神の裁《さば》きによって特別にのろわれたる破門者となって、異教徒と全然同じように、神聖な教会から追放されるに違いありません、ですからわたしが口をきる一瞬間というよりも、むしろ口をきろうと思った刹那《せつな》に――このあいだは四分の一秒もかかりません――わたしはもう破門されておるんです――そうじゃありませんか、グリゴリイ・ワシリーエヴィッチ?」
 彼はいかにも満足そうにグリゴリイに向かってこう言った。しかしその実、ただフョードル・パーヴロヴィッチの質問に対して答えているだけだということは、自分でもよく知っているくせに、わざとその質問をグリゴリイが発しているようなそぶりを見せるのであった。
「イワン
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