わかりますもの」
「あの女はけっして許してなんかくれないよ」と、ミーチャは苦笑いをした。「この中には、どんな女だって許してくれることのできないようなものがあるのだ。おまえは、どうするのがいちばんいいか知ってるかい?」
「どうするのです?」
「あの女に三千ルーブル返してやるのだ」
「でも、どこでその金を手に入れるんです? ああそうだ、僕の金が二千ルーブルあるでしょう、それにイワン兄さんだってやはり千ルーブルくらい出してくれましょう、それでつごう三千ルーブルになりますよ。それを持って行ってお返しなさい」
「しかし、それがいつ手にはいるんだい、おまえのいうその三千ルーブルがさ。それに第一、おまえはまだ丁年に達していないんだからなあ。いや、どうあってもぜひ今日、あの女のところへ出かけて、よろしくを言ってくれなくちゃならんよ。金を持ってか、それとも持たずにか、とにかく、もうこれ以上のばすわけにはいかぬ。そういうぎりぎりまで差し迫ってしまったのだ。明日ではもう遅いんだ。おれはおまえに親爺のところへ行って来てもらいたいんだ」
「お父さんのところへ?」
「うん、あの女のとこより先に親爺のとこへ。そして
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