っ子たちにシャンパンをふるまって、何千という金をまき散らしたものだ。三日たつと丸裸だったが、しかし鷹《たか》のような気分だったよ。ところで、その鷹がなんぞ思いを遂げたとでも思うかい? なんの、遠くの方から拝ませもしおらんのだ。曲線美、とでもいうのかなあ。グルーシェンカの悪党には、一つ得《え》も言えない肉体の曲線美があるんだ。そいつが足にも、左足の小指の先にまで現われているのだ。それを見つけて接吻したっきりだ――全く本当のことだよ! あいつは、こう言やがるんだ、『あんたは乞食同様だけど、お望みならお嫁に行ってあげるわ。もしあんたが、決してわたしを打ったりなんかしないで、あたしのしたいことをなんでもさせてくれるって言うのなら、お嫁に行ってあげてもいいわ』そういって笑ってやがるのさ。そして今でもやっぱり笑ってやがるんだ!」
ドミトリイ・フョードロヴィッチは、まるで激昂《げっこう》したように座を立ったが、不意に彼は酔っ払ったようになった。彼の両眼は急に血走ってきた。
「で、本当に兄さんはその女《ひと》と結婚しようというんですか?」
「向こうがその気なら、すぐにもするし、いやだと言えば、このま
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