来るたんびに、むごたらしく責め折濫した。しかし彼女は神聖な白痴、宗教狂《コロージワイ》として町じゅうの世話を受けて暮らしていたので、あまり家へは寄りつかなかった。イリヤの主人夫妻や、イリヤ自身や、その他、おもに商人や商家の内儀などといった、あわれみ深い多くの町の人たちが、リザヴェータに襦拌ひとつきりというような見苦しい服装をさせておくまいと何度骨折ってみたかしれず、冬になればきまって外套《がいとう》をはおらせたり、長靴をはかせたりしたものだ。しかし彼女は、たいていおとなしく着せられるがままになっているが、いざその場を立ち去ると、きっとどこか、おもに寺院の入口などで、せっかく自分に恵まれた物を何から何まで、――頭巾《ずきん》であれ、腰巻きであれ、外套であれ、長靴であれ、一つ残らずその場に脱ぎすてて、また以前《もと》の襦袢ひとつになって、はだしのまま立ち去るのであった。一度こんなことがあった。当県の新任の知事が何かのついでにこの町を視察したおり、リザヴェータの姿を認めて、その美しい感情をひどく傷つけられた。なるほどそれは、報告のとおり宗教狂女《コロージワヤ》だと納得はしたけれど、それにして
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