ざいますが、後年成長して馬琴と北斎との※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]絵に絡まるエピソードを知るようになって、一層私は少女時代の絵本類に懐かしい追憶を昂《たか》めました。
今更私が解き出すまでもありませんが、それは恰度「新編水滸伝」の※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]絵の時の出来事でございます。※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]絵家の北斎に対して、著者の馬琴があまり神経質にいろんな執筆上の注文を頻発するものですから、自我の強い北斎は到頭爆発してしまい、断然※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]絵を拒絶しましたが、北斎の※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]絵の方が人気があったせいか否か、書肆の丸屋甚助は、水滸伝の翻訳を高井蘭山に転替しました。が、どう和解したものか、その翌年北斎は須原屋市兵衛出版にかかる馬琴著の「三七全伝南柯の夢」の※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]
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