ぼったような気がした。それから数日後、東京市の大地図と、ペン、インク、原稿用紙を持って、いさんで伊豆に旅立った。伊豆の温泉宿に到着してからは、どんな事になったか。旅立ってから、もう十日も経つけれど、まだ、あの温泉宿に居るようである。何をしている事やら。



底本:「走れメロス」新潮文庫、新潮社
   1967(昭和42)年7月10日発行
   1985(昭和60)年9月15日40刷改版
   1986(昭和61)年9月25日43刷
初出:「文学界」
   1941(昭和16)年1月号
※誤植を疑った箇所を、1995(平成7)年5月30日58刷の表記にそって、あらためました。
入力:土屋隆
校正:野口英司
2006年6月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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