は、このごろの城中の、もう一つの暗い噂、あれを、ポローニヤスは信じています。」
 ハム。「なに? 信じている? ばかめ! あなたこそ気が狂った。さもなくば、あなたこそ、いやな噂を種《たね》に王をおどかし、無理矢理オフィリヤを僕の妃に押しつけようとする卑劣|下賤《げせん》の魂胆なのだ。きたない、きたない。ポローニヤス、あなたは、さっき言いましたね。わしは娘の幸福のためには、王をさえ裏切ろうとする人間だ、わしは悪い人間だ、と呟《つぶや》いていましたね。僕は、あの時は、なんの事やらわけがわからなかったが、もう、はっきりわかりました。ポローニヤス、あなたは、おそろしい人だ。」
 ポロ。「ちがう! ちがいます。わしの気持が変ったのです。はじめから、全部、申し上げましょう。わしが先王の幽霊の噂を耳にしたのは、ごく最近の事でした。困った事だと思っていました。そのうち王にも御相談申し上げ、適当の対策を講ずるつもりで居《お》りましたが、このごろ、王の御様子を窺《うかが》うと、なんだか曇りがあるのです。わしは、相談を躊躇《ちゅうちょ》しました。なぜだか、相談しにくいのです。はっきり申し上げましょう。わしは
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