をやめよ、とは申しませぬ。それもまた、あなたの最後の闘争の形式なのでしょうから。
お酒をやめて、ご病気をなおして、永生きをなさって立派なお仕事を、などそんな白々しいおざなりみたいなことは、もう私は言いたくないのでございます。「立派なお仕事」などよりも、いのちを捨てる気で、所謂悪徳生活をしとおす事のほうが、のちの世の人たちからかえって御礼を言われるようになるかも知れません。
犠牲者。道徳の過渡期《かとき》の犠牲者。あなたも、私も、きっとそれなのでございましょう。
革命は、いったい、どこで行われているのでしょう。すくなくとも、私たちの身のまわりに於《お》いては、古い道徳はやっぱりそのまま、みじんも変らず、私たちの行く手をさえぎっています。海の表面の波は何やら騒いでいても、その底の海水は、革命どころか、みじろぎもせず、狸寝入《たぬきねい》りで寝そべっているんですもの。
けれども私は、これまでの第一回戦では、古い道徳をわずかながら押しのけ得たと思っています。そうして、こんどは、生れる子と共に、第二回戦、第三回戦をたたかうつもりでいるのです。
こいしいひとの子を生み、育てる事が、私の道
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