7[#「77」は縦中横] 葡萄樹の娘――葡萄の実からとった酒。
86[#「86」は縦中横] 教長――学識経験のすぐれたイスラム教徒の指導的な人物。
89[#「89」は縦中横] コーサル河――イスラム教徒の死後の天国にあるといわれる川の名。
95[#「95」は縦中横] バグダード――アッバス朝時代(七四九−一二五八年)のカリフの首都、当時イスラム文化の中心地であった。のちイラクの首府。
〃 バルク――現在は北アフガニスタンの小都であるが、古代にはバクトリアの都として、また中世にはブハラやネイシャプールと並ぶ東ペルシアの中心地の一つとして文化の栄えた所。
96[#「96」は縦中横] 舞い男――イスラム教の教団の一つに歓喜して踊り狂うことによって神との合一の三昧境《さんまいきょう》を現出しようとするのがあるが、この教団に属する修道者がカランダールである。
104[#「104」は縦中横] イスラム――回教とも言う。マホメットのはじめた宗教。唯一神アッラーを信じ、日に五回の礼拝を行い、斎戒をし、喜捨を寄せ、メッカへの巡礼をするイスラム教徒は、イスラムを唯一の正信と信じ、その他の宗教をすべて邪信と見ている。
107[#「107」は縦中横] ジャムの酒盃――ジャムシード王の七輪の杯。七天、七星、七海などに象《かたど》った七つの輪を有し、世の中の出来事はことごとくこれに映して見ることができたといわれる。
112[#「112」は縦中横] 月の君――愛人を月になぞらえて呼んだ愛称。
118[#「118」は縦中横] パ※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ラヴイ語――中世ペルシア語。イランがアラビア人に征服される以前、三世紀から七世紀にかけてササン王朝時代に用いられていた言葉で、その後上層階級には忘れ去られ、わずかに下層の国民大衆の間に語りつがれていた。
134[#「134」は縦中横] マ※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ムード――ガズニ王朝(九七七−一一八六年)の英主スルタン・マ※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ムード(九九八−一〇三〇年)。インドを侵略して数多《あまた》の財宝を掠取《りゃくしゅ》した。
〃 ダヴィデ――聖書に見えるイスラエルの王で『詩篇』の作者。イスラム教徒は彼を美声の歌手の典型と考えている。
136[#「136」は縦中横] イラク――メソポタミアとイランの一部を含む地方。
138[#「138」は縦中横] 胸に両手を合わす――永眠すること。
142[#「142」は縦中横] ジェイホンの流れ――オクサス河。アムダリアとも言う。
[#ここで字下げ終わり]
底本:「ルバイヤート」岩波文庫、岩波書店
1949(昭和24)年1月15日第1刷発行
1979(昭和54)年9月17日第23刷改版発行
1997(平成9)年7月7日第52刷発行
※註の見出しは、底本ではページですが、このファイルでは詩の通し番号としました。
※「*」は注釈記号です。底本では、直前の文字の右横に、ルビのように付いています。
入力:土屋隆
校正:高柳典子
2006年7月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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