八幡太郎
楠山正雄
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)日本《にほん》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|番《ばん》
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一
日本《にほん》のむかしの武士《ぶし》で一|番《ばん》強《つよ》かったのは源氏《げんじ》の武士《ぶし》でございます。その源氏《げんじ》の先祖《せんぞ》で、一|番《ばん》えらい大将《たいしょう》といえば八幡太郎《はちまんたろう》でございます。むかし源氏《げんじ》の武士《ぶし》は戦《いくさ》に出る時《とき》、氏神《うじがみ》さまの八幡大神《はちまんだいじん》のお名《な》を唱《とな》えるといっしょに、きっと先祖《せんぞ》の八幡太郎《はちまんたろう》を思《おも》い出《だ》して、いつも自分《じぶん》の向《む》かって行く先々《さきざき》には、八幡太郎《はちまんたろう》の霊《れい》が守《まも》っていてくれると思《おも》って、戦《いくさ》に励《はげ》んだものでした。
八幡太郎《はちまんたろう》は源頼義《みなもとのよりよし》という
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