姫子《うりこひめこ》を乗《の》せてお城《しろ》に連《つ》れて行きました。そしてあまんじゃくの首《くび》を斬《き》り落《お》として、畑《はたけ》の隅《すみ》に捨《す》てました。その首《くび》から流《なが》れ出《だ》した血《ち》が、きび殻《がら》にそまって、きびの色《いろ》がその時《とき》から赤《あか》くなり出《だ》しました。



底本:「日本の諸国物語」講談社学術文庫、講談社
   1983(昭和58)年4月10日第1刷発行
入力:鈴木厚司
校正:土屋隆
2006年9月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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