それに、こいつが一時にここを出たという確《たし》かな証拠《しょうこ》があるか」
「わたしが証人《しょうにん》です。わたしはちかいます」とボブがさけんだ。
 巡査《じゅんさ》は肩《かた》をそびやかした。
「まあ子どもが判事《はんじ》の前へ出て、自分で陳述《ちんじゅつ》するがいい」とかれは言った。
 わたしが引かれて行くときに、マチアはわたしの首にうでをかけた。それはあたかも、わたしをだこうとしたもののようであったが、マチアにはほかの考えがあった。
「しっかりしたまえ」とかれはささやいた。「ぼくたちはきみを見捨《みす》てはしないよ」
「カピを見てやってくれたまえ」とわたしはフランス語で言った。けれど巡査《じゅんさ》はことばを知っていた。
「おお、どうして」とかれは言った。「この犬はわしが預《あず》かる。この犬のおかげできさまを見つけたのだ。もう一人もこれで見つかるかもしれない」
 巡査《じゅんさ》に手錠《てじょう》をかわれて、わたしはおおぜいの目の前を通って行かなければならなかった。けれどこの人たちはわたしがまえにつかまったときの、フランスの百姓《ひゃくしょう》のように、はずかしめたりのの
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