れからかれは落としのドアを閉《し》めて、またその上に砂《すな》をはき寄《よ》せた。その砂の上に二人はわらくずをまき散《ち》らしてうまやのゆかのほかの部分と同じようにした。そうしておいてかれらは出て行った。
かれらがそっとドアを閉《し》めたしゅんかんに、マチアがねどこの中で動いたこと、まくらの上であお向けになったことをわたしは見たように思った。かれは見たかしら。わたしはそれを思い切って聞けなかった。頭から足のつま先までわたしは冷《ひ》やあせをかいていた。わたしはこのありさまでまる一晩《ひとばん》置《お》かれた。にわとりが夜明けを知らせた。そのときやっとわたしはまぶたをふさいだ。
そのあくる朝わたしたちの車の戸を開けるかぎの音がしたので、わたしは目を覚《さ》ました。きっと父親がもう起きる時間だと言いに来たのであろうと思って、わたしはかれを見ないように目を閉じた。
「きみの弟だったよ」とマチアが言った。「ドアのかぎを開けて出て行ったよ」
わたしたちは着物を着た。マチアはわたしによくねむれたかとも聞かなかった。わたしもかれに質問《しつもん》しなかった。一度かれがわたしのほうを見たように思
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