『新訳源氏物語』初版の序
森林太郎
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)精《くわ》しく
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)故人|松波資之《まつなみすけゆき》さん
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから2字下げ]
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)源氏物語が 〔Conge'nial〕《コンジェニアル》 な人の手で
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
−−
源氏物語を現代の口語に訳する必要がありましょうか。この問題を解決しようと試みることは、この本の序文として適当だろうかと思われます。
単に必要があるかと申しますのは、精《くわ》しくいえば、時代がそれを要求するかということになりましょう。それは迂濶《うかつ》なわたくしに取っては、難問題でございます。
わたくしはそれを避けて、必要か不必要かという問題を、わたくしの歯の立つ方角に持って行きたいと思います。どういう方角かというに、わたく
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