の幸福は、社会全体の生活の安定を土台としてしかあり得ないことを学んだとき、私たちのうちの誰が、自分だけを切りはなして、自分の不幸とくるしみのなかに、もがきつづけていたいと思うでしょう。
生きている人間として、心の底からの要求で、今日、すべての日本の婦人が力を合わせて、生活の確保と向上のために活動を開始するのは、ほんとに当然なことだと信じます。
今日の大会が、全日本の婦人にとって、希望のたいまつ[#「たいまつ」に傍点]として発足することを心から願います。婦人によってともされる希望の光が、全日本八千万の人民の独立と平和と自由とのために、つよく美しく輝くことを祈ります。[#地付き]〔一九四七年十二月〕
底本:「宮本百合子全集 第十五巻」新日本出版社
1980(昭和55)年5月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十二巻」河出書房
1952(昭和27)年1月発行
初出:民主日本建設婦人大会(日本共産党主催)へのメッセージ
1947(昭和22)年12月25日開催
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年6月4日作成
青空文庫作成ファイル:
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