生きているらしく生きたい。憎みでもよい。さっぱりしたい。エホバの声というのは、どんなものであったろう。威があって自らモウゼを跪ずかせた轟があったに違いない。私も其がききたい。声に打れて卒倒したい。恐怖からでもよい、号泣したい。そして、すっかり忘れたい。彼と云う者も、自分というものも!」
[#地付き]〔一九二四年九月〕



底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年3月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
初出:「文芸春秋」
   1924(大正13)年9月号
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2003年9月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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