道づれに加った。
雨でよごれたプラットフォームに、覆布をかけた郵便行嚢の高い山がいくつも出来ている。ひろ子が、田原の家で、網走から解放されようとしている重吉のために書いた速達も手紙も、恐らくは、みんなこの湿っぽくて陰気な、いつ発送されるか見とおしもない郵便物の山につっこまれているのだろう。
プラットフォームは大体もとのままであった。が、駅舎から全市街の大半が焼かれていた。眼のわるい支店長、ひろ子、新らしい道伴れ、三人は、人群にまじって荒板づくりの仮事務所の前に立った。姫路駅では正確な故障箇所の告知板さえ出してなかった。いつ恢復する見込なのか。そんなことを知る必要もないという駅員の態度である。
「君たち、商売なのにそんなだらしないことってあるものか。鉄道電話は何のためにあるんだ」
「電話なんてあらへんよ、焼けしもうて。――」
頓馬! というような眼付をして、新しい道づれをジロジロ眺めながら若い駅員は平然と答えた。
「もうとっくに、電信不通や!」
これでも文句があるか、というように答えて、雨の降っている地べたへ煙草の吸殼を投げすてた。
「――鉄道ラジオ一つないんだから……。外へ出ま
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