を持って来たが留守だったので、婆さんが受け取って帰って来た時渡したら、火の出る様な顔をしてすぐ外に出て行ったなどとも云った。
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「十七か八で色は白し、眼は大きし、ほんに小栗判官の様でなし。あの娘も、ここらの娘にしては、小綺麗な娘でしたぞえ、私の家へ来ん様になってから判官様は夜おそくまで帰らん事がよくありましたっけし。逢うて来るのだっぺ。まだ嫁《む》かさらんちゅうことだてば、判官様に、嫁様が来ただら、化けて来べえて、ハッハッハッ。
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お婆さんは、いつもの通り顔をまげて笑う。
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「三年、日に照らされづめで来たのだでは、あの白いのも狐色位になったろう。
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村の聞新しい事柄がいつもこの婆さんの耳へどうしたものか先ず第一に入るものと見える。
身寄りない割りに我儘で、すき勝手に彼の人はきらいだとか、彼の女は、変だのと云う。そうしてそう云う人の噂はきっと悪くつたわるのである。
その噂の元はと云えば、誰も知る者はなく、婆さんの耳元だけ、聞えたと感じた事もなかなか少なくないのである。中傷するほどの腕はない
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