、やっぱり頸巻をまきつけて、菓子屋の店先だの家の角《かど》などに三人四人とかたまって、何か話したり、砂利を入れた木綿の「石なご」(お手玉)をしたり、石のおはじきをしたりして居る。木綿の着物にメリンスのお立てなんかにして居るので、妙に釣合が悪くて見っともない。
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「きいちゃんの帯いいんだない。どこさから買ったのけえ。
「これけえ、
伊勢屋げからよ。
お蚕様の時、偉《えれ》え働いたちゅうて買《こ》うて呉れたのし。
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この地方特有の妙に、しり上りの口調で話してなんか居る。
こう云う処に居ると、私と似寄りの年頃の話し相手はまるで出来ない。言葉の違う故《せい》か、きまりを悪がって、どんなに私が打ちとけても口一つきかないのである。それにまた、この村には割合に、娘や若い男の子が少い様に見える。中学校に来るものは大抵他処のものなので、学校の休中は大変に静かになって居る。私が話しかけて快く返事をしてくれるものは大方、年とったものか、女房になったものでなければない。此処いらの一体の子供が、はにかみやのくせに悪口をつくから、何だか私にいい感じを与えない。
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